道に迷ったとき役立つ3つの質問

道に迷ったときに役立つ質問は三つしかありません。

(1)現在地はどこか?
(2)目的地はどこか?
(3)現在地から目的地までどうやって行くか?

これだけです。

たとえば初めて来た町で駅を探しているとします。そのときあなたはこんなことが知りたいはずです。

(1) いまどこにいるか?(現在地)
(2) 駅はどこか?(目的地)
(3) ここから駅までどうやって行けばいいか?(方法)

自分で調べるにせよ、ひとに尋ねるにせよ、知りたいことはこの三つです。

なんだか当たり前のことを言っているように思われるかもしれません。でも、この三つの質問は日常生活のいろんな場面で役に立ちます。

たとえば一日の計画。やるべきことがあれこれありすぎて、どこから手をつけたらいいか迷っているとします。そのとき役に立つ質問は次の三つです。

(1) 現状はどうなっているか?(現在地)
(2) 達成したい目標は何か?(目的地)
(3) 目標を達成するにはどうしたらいいか?(方法)

この三つの質問は一日の計画だけでなく、長期の計画にも役立ちます。大げさにいえば「なりたい自分を実現する」という自己実現にも有効な質問なのです。

自分ではなく相手が迷っている場合はどうでしょう? この場合も同じ三つの質問が役に立ちます。

(1) いまどんな状態なのか?(現在地)
(2) 本当はどうなりたいのか?(目的地)
(3) どうしたらそうなれるのか?(方法)

悩みをかかえた人と話す場合、単刀直入に質問することが最善とはかぎりません。カウンセリングの現場では現状を知るだけで何か月もともいいます。とはいえ、押しつけでなく、その人自身が現状や目標を発見することが、変化のきっかけとなる場合も多いのです。

このことは複数の人がかかわる問題解決でも同じです。

(1) 現状はどうなっているか?(現在地)
(2) 共通の目的は何か?(目的地)
(3) どうすれば目的が達成できるか?(方法)

サークルや町内会などのコミュニティーから、ビジネスの課題、国や地方自治体の政策、また環境・人権問題といったグローバルな問題でも、この三つの質問を共有できるかどうかが解決へ向けての鍵になります。

いかがでしょうか。

道に迷ったとき役立つ質問は次の三つです。「現在地はどこか?」「目的地はどこか?」「どうやって行くか?」。これは、駅を尋ねるなどの情報収集はもちろん、短期や長期の計画を実行する自己実現相手に変化をうながすこと、また複数の人がかかわる問題解決一般でも有効になります。

皆さんも迷ったときは、この三つの質問を思い出して、答えを探してみてはいかがでしょうか。