2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧
■基本アイデア 論理を一種の機械としてしてイメージする。■この機械の特徴 真理を入力すると真理が出力される(真理保存性)■使用上の注意 出力(結論)の正しさを判定するためには、入力(前提)に注目すること■対応 前提ー導出ー結論 入力ーロンリ機械ー出…
「1/2の予言者」のつづき議論が混乱している場合、そもそもの前提がおかしいことがあります。そんなときは前提に遡って考えることで問題が整理できます。今回、怪しい前提は何でしょう?「確率」の意味(定義)ですね。予言者は『確率』の意味を間違って…
先週、都内某所の小道でキャッチボールする横綱白鵬を見かけた。(実話) ぼくがその日、白鵬にでくわす確率は1/2だった。なぜならぼくはその日「白鵬にであう」か「白鵬にであわない」のどちらかだったからだ。 この推論はどこがヘンなのだろうか。
闇のなかから予言者が現れた予言者の顔の 半分だけが 闇に浮かび上がっていたわけではないあろうことか 予言者には 片側しか存在しないのだ予言者はこうつぶやいた 今日私たちが出会う確率は 1/2だった なぜなら私たちは 今日出会うか それとも出会わない…
今週書いた記事 武田邦彦読解入門:「タバコを吸うとガンになる可能性は3分の1以下になる」ってホント!?について「例え話がよかった」「解説してもらって初めてわかりました」などのうれしい感想をいただいた。 ありがとうございます。また気が向いたら…
先日、大阪で2人が包丁で刺殺される凄惨な通り魔事件があった。 容疑者は「自殺しようと思って包丁を購入したが死にきれず、人を殺せば死刑になるとおもってやった」と供述し、大阪府の松井知事はそれに対して「死にたい言うんやったら自分で死ね。自分で人…
突然ですが、あるテストについて考えてみましょう。 テストの合格者には3種類の人がいると考えられます。 【合格者についての推定】 Aタイプ:もともと合格する力があった。試験勉強も行った。 Bタイプ:もともと合格する力があった。試験勉強は行わなか…
木の描き方とロジックツリー(5)中国の古い百科事典のつづき次に「区分の規則」の2番目について。 2.区分された下位の部分は互いに共通部分をもってはならない たとえば、四角形を台形、平行四辺形、菱形、長方形、正方形、その他に分類するとどうなる…
木の描き方とロジックツリー(4)分類と系統のつづき中国の古い百科事典によると、動物は次のように分けられるそうです。 皇帝に属するもの 香の匂いを放つもの 飼いならされたもの 乳呑み豚 人魚 お話に出てくるもの 放し飼いの犬 この分類自体に含まれて…
木の描き方とロジックツリー(3)木のモデルで情報整のつづきわたしたちがものごとを認識するときに用いる「木のモデル」は、大きく2つの領域に分けられます。ひとつは「分類」で、もうひとつは「系図」です。 分類:意味のまとまりを体系的に分解する 系…
木の描き方とロジックツリー(2)デカルトによる4つの規則のつづき知識を整理するとき、わたしたちはよく「木のモデル」を茂用います。会社の組織、家系のつながり、生物の進化などを枝分かれする木のかたちで表すと、全体のイメージや関係がとても理解し…
結局、デカルトは全てを疑って何をしようとしたのでしょう? けれども、わたしがその時までに受け入れ信じてきた諸見解すべてにたいしては、自分の信念から一度きっぱりと取り除いてみることが最善だ、と。 わたしの計画は、自分の思想を改革しようと努め、…
20年も前ですが、大学生のとき映画の授業を受けたことがあります。そのときのテーマは1930年代から40年代にアメリカで流行したスクリューボール・コメディというジャンルで、講師は映画評論家でフランス文学者でもあるH先生でした。 映画から軽々しく教訓…
地球は球体であって、どこまでも はてしなく広がっているわけではなく、 かぎられた土地のなかで、人間は たがいに我慢し合わなくてはならない。カント『永遠平和のために』(池内紀・訳)