読んでもらえる記事のスタイルとは?
アクセスが変わる
多くの人に読んでもらうためには記事のスタイルも工夫すべきだ。内容が同じでも書き方によって伝わり方が大きく違うからである。
先週土曜のエントリー「『ニセ科学本』はデータをどう扱っているか?」は、フェイスブックで2500人以上がシェアしてくれている。面白いのは、過去の記事の焼き直しにもかかわらず、書き方を少し工夫するだけでアクセスが数十倍〜百倍になったことである。
具体的にはどこを修正したかというと、ひとつはAREA(エリア)というスタイル、もうひとつは新しい視点である。
書き方の工夫1「AREA(エリア)」
最近知った「ロジカルな説明の方法」に「AREA(エリア)」というスタイルがある。
AREAによる説明
- A(Assertion 主張)
- R(Reason 理由)
- E(Evidence 証拠)
- A(Assertion 主張)
(ブログ記事の例)
- 主張(A):「ニセ科学本」はデータの扱い方に特徴がある。
- 理由(R):普通のデータを普通に扱うだけでは、常識をくつがえす大胆な主張は展開できないからである。
- 証拠(E):武田邦彦氏の著書から7つの具体例
- 主張(A):まとめ
最初に結論を言ってから、理由と証拠を示し、最後にもういちど結論を確認する。これはとてもシンプルだけれど理にかなった方法だと思う。
書き方の工夫2「視点の一般化」
昨日、こんなメモを見つけて思い出した。AREAのスタイルで書き直すときに、記事の視点も変えてみたのだった。
6月13日の記事では「武田本のデータについて」という見出しで、武田本の内容が杜撰であることについて書いている。一方、新しい記事では武田本はあくまで題材であり、「ニセ科学本にどんな特徴があるか」という一般化した視点になっている。
まとめ
多くの人に読んでもらうためには記事のスタイルも工夫すべきだ。記事の書き方を変えれば伝わり方も変わることを、ささやかながら実体験できたのは、今後に向けていいヒントになった。