前提に遡ること

論理とは、簡単にいえば「前提から結論にいたる筋道」のことです。だから、論理的に考える時には結論だけを見るのではなく、前提まで遡ることが大切になります。

古代インド人は自分たちが住む世界を「3頭の象が大地を支え、巨大な亀が3頭の象を支え、大蛇がその亀を上に乗せていた」と考えていたといいます。

わたしたちの思考の仕組みも、実はこれに似ています。社会や歴史、その他いろんなことについて、わたしたちの思考には様々な前提があります。前提1、前提2、前提3……前提n…のうえで暮らしているといってもいいでしょう。

ビジネスシーンでもよく「ゼロベース思考」などといいますが、論理的に考える際には、前提を見直し、ときには思い切って外してみることによって、それまでたどり着けなかった、より自由な思考ができることも多いのです。