論理の短歌

○なぜという 問いの背後の その奥に
 ろんりはいます 息をひそめて

○常識を 踏み歩くひとの 足もとに
 とてつもない穴が 広がっている

○議論する 死に物狂いで 当人も
 なんの議論か わからなくなるほど

○正しさと正しさと 正しさと正しさが
 ここにも溢れている ごみくずのように

○正しいという字が 役に立ったのは
 票を数えるときだけなりけり

○前をあるくひとの 後ろをあるいている真理

○罵りあう わかった口きく 徒党を組む
 今日も世界は にぎやかな祭り

○ぽかぽか ほやほや むんむん むしむし
 どんな論理が お好みでしょうか

○論理式で 隅から隅まで 答えても
 まだなお残る 我の不思議さ

※論理をネタに短歌を詠んでみました。
 素養はないのでかなりでたらめですが。