某幼稚舎の入試問題(おまけ)
昨日の解答のおまけ。
さて、C君が自分の帽子の色を答えたとします。
「わかった! ボクの帽子は黒です」
この声を聞いて、自分の帽子の色がわかる少年がもうひとりいます。
それは誰かわかりますか。よかったら考えてみてください。
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(解答時間3分)
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【答え】B君。
昨日の解答例に書いたように、最初に自分の帽子の色がわかったC君の推理は次の点がキーになっていました。
- B君とC君は帽子の色がちがう
B君も、ここまでは同じように考えることができます。そしてC君の帽子が黒だという情報を追加して、自分の帽子は白だと判断することができます。
(おまけのおまけ)
ちなみに、B君は壁に向かっていて、その背後からの声を聞くわけですね。その声の主がC君かD君か判然としないという状況でも、B君は自分の帽子の色を答えることができます。
もしも後ろから聞こえてきた声がD君のものだとしても、それが「黒」なら、自分の帽子の色は「白」だとわかるからです。
なぜそうなるかは、皆さん考えてみてください。
現実の世界では、誰も全知全能の神ではありません。各人が持っている情報は多かれ少なかれ断片的なものです。その断片を寄せ集めて、いかに役に立つ結論を引き出すか。そこに現実を生きるセンスが現れるともいえます。
※今日の「おまけ」の部分は、mixiのマイミクさんが教えてくれました。