ドラえもんのシッポ

ドラえもんにはシッポがあります。このシッポを引っ張るとドラえもんは止まってしまう、という設定だったと思います。

もし私たち人間にもドラえもんのシッポのような、オン・オフのスイッチがついていたら?
いちどスイッチを切ってしまえば、次に起動するのは3本後かもしれない、100年後かもしれない。あるいはこれっきり永遠に誰もスイッチを入れてくれないかもしれない。私たちが当たり前のように享受している、朝起きて夜寝るという生活を見つめ直すための、面白いきっかけになってくれそうです。
いちどお酒でも飲みながら、ドラえもんのシッポについて、語り明かしてみたいものです。

それはそうと、もしもドラえもんのシッポを取り外して前につけたら、それはやっぱり「シッポ」というのでしょうか? モノじたいは変わらなくても、取り付けられた場所が違うだけで、呼び名に違和感が生じてきませんか。

しっぽ【尻尾】(シリオの転)①獣類などの尾。②垂れ下がった細い物や長いものの終わりの方。また、順位の末の方。「牛蒡(ごぼう)のー」「行列のーにつく」
広辞苑第六版)

「からだの前についたシッポ」…う〜ん。
ものの意味はそれ自体で決まっている、完結していると、私たちは漠然と思っているのではないでしょうか。でも、同じものが別の場所にあるだけで、今まであった「意味」が不安定になる。面白いですね。