【喫煙と年齢】輪ゴムのたとえ

日本人の肺がん死者数は増加している。
この大きな原因は「高齢化」だといわれている。

このとき、「肺がんの原因が高齢化なので、タバコではない」という人がある。
しかしこれは間違いである。

病気の原因は決して二者択一ではないのだ。

このことを「輪ゴム」にたとえてみよう。


【画像出典】株式会社 タカクラ HP

輪ゴムを強く引っ張ると、切れる。
しかし、切れやすさはいつも同じというわけではない。

  1. 買ったばかりの新しい輪ゴム
  2. 長い間放置した結果、酸化した輪ゴム

1と2では2の方が切れやすい。
肺がんの発生も似ている。

  • 喫煙≒輪ゴムを引っ張る
  • 年齢≒放置して酸化

肺がんの発生率は年齢に大きく影響される。
40代と80代では何十倍も違ってくる。


【出典】国立がん研究センターHP

だからといって、「肺がんの原因は年齢であってタバコではない」とはならない。

輪ゴムが切れる原因が「引っ張ること」「酸化」の1つに絞れないように、
肺がん発生の原因も「喫煙」「年齢」の両方でありうるのだ。


【メモ】

Youtubeのコメント欄でこのような対話をしていますが、時々、投稿が相手から見えなかったり、消えてしまったりすることがあるようです。スクリーンショットの画像を貼っておきます。