いいスピーチとは?(WHY×WHAT×HOW)
今週、スピーチスキルを磨くためのクラブに入会しました。日本語のスピーチだけでなく英語で話す回もあり、とても刺激になります。
ところで、「いいスピーチ」とはどんなスピーチなのでしょうか?
胸を張り、お腹から声を出し、身振り手振りを駆使し、ユーモアを交えたスピーチが「いいスピーチ」なのでしょうか。
たとえば、これはどうでしょう。
長嶋茂雄の引退スピーチは、特別なテクニックを駆使しているようには見えません。でも、「私は今日引退をいたしますが、我が巨人軍は永久に不滅です」(3:39〜3:50)という言葉は日本中の人々を感動させました。
スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学でおこなったスピーチは、身振り手振りもなく、ほとんど原稿に目を落としたままです。これはダメな例でしょうか。少なくともわたしは何度も心を動かされました。
いいスピーチって、何だろう?
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カラオケに行って、「歌は上手くて本人はご満悦なのに心に響いてこない」という人と一緒になることはありませんか? わたしにとって「心に響かないスピーチ」はそんなイメージです。テクニックはあっても、どこか薄っぺらな感じ…
スピーチクラブの懇親会から帰宅し、そんなことを考えながら風呂につかっていたときに、自分にとっての「いいスピーチ」のイメージが浮かんできました。それはこんなイメージです。
◎ど真ん中にWHYがあるスピーチ
「なぜこれをいま話したいのか?」という理由(WHY)が真ん中にあるかどうか。その中心が存在してこそ、題材(WHAT)や方法(HOW)が活きてくる。それが、現時点でわたしが考える「いいスピーチ」のイメージです。極端にいえば、どんなにテクニックが優れていても、WHYがゼロだと結果もゼロになってしまいます。
もちろん、これはわたしの現時点での考えにすぎません。これから考えが深まったり、変化していくこともあるでしょう。経験を積みながら、バージョンアップすることが楽しみになってきました。
皆さんも、これからスピーチを行うときに「WHY=なぜこれをいま話したいのか?」という質問を意識してみませんか。