「何か質問はありませんか?」

この2〜3週間、このブログに関連する「インタビュー」や「傾聴」、また私の本業に関連する「ラジオCM」などの講座を受ける機会がありました。

そこで改めて感じたのは、最初に質問してしまった方がトクということです。

皆さんも経験があると思いますが、講座内容が一段落したところで、たいてい「何か質問はありますか?」と聞かれます。そのとき、さっさと1つ質問してしまうのです。

あたりまえですが、「質問はありますか?」と聞かれてから質問を考えていたのでは、「さっさと1つ質問する」ことはできません。何を質問するか、あらかじめ考えておく必要があります。

これは慣れるまでは意外と難しくて、「質問なんて思い浮かばない」ということもよくあります。もうすぐ講義が一段落するのに質問がなくて焦ることも…。まあ質問できなくても、誰も困らないんですが(笑)

ここでいう「あらかじめ準備する質問」は、次の手順で自ら作り出します。

(1)自分が何のために講義を受けているのか「目的」を知っておく
(2)講義内容を理解する
(3)(1)と(2)を照らし合わせて、疑問点を質問する。

(1)が曖昧だと、いくら講義を「なるほど」と聞いていても、質問は浮かんできません。そして講義が終了したとき「いい話だった」と思っても、それが今後に活かされることはありません。

質問を考えることは「自分の目的と講義の接点を一生懸命に探し、明確化する」こと、「能動的に聞く」ことなのです。

もちろん他に質問者が多い場合に、むりやり自分の質問を押し通す必要はありません。でもたいていは、「何か質問はありますか?」でみんなが一斉に手を挙げることは少ないので、ほかの人が質問を考えはじめている隙にひとつ聞いてしまうとトクだということです。

こうして「さっさと質問する」ことで、「自分の目的×講義内容」に合ったオリジナルの収穫を得ることができます。これは強く心に残ります。また最初の質問が呼び水となって、他の人が質問しやすい雰囲気ができる場合もあります。

皆さんも、質問をとおして講義を活用してみてはいかがでしょうか。