「座ることを拒否する椅子」は椅子か?
(広辞苑)
【椅子】こしかけるための家具。腰掛け。「ーに掛ける」(角川必携国語辞典)
【椅子】こしをかけるための家具。「座ー」
辞書にはこんな説明が載っています。では、岡本太郎の作品「座ることを拒否する椅子」は椅子なのでしょうか。それとも椅子でないのでしょうか。
解答①
「座ることを拒否する椅子」も椅子である。なぜなら、この物体は製作者によって「椅子」であると明記されているのだから。「座ることを拒否する」というのは「椅子」を修飾する言葉にすぎない。解答②
「座ることを拒否する椅子」は椅子ではない。なぜなら、辞書の説明を見ても明らかなように、「椅子」とは「こしかける」ための家具以外の何ものでもないからである。「こしかける=座る」ことを拒否するものは、当然ながら、椅子とはいえない。
あなたなら、どう考えますか?