モデル人形で心理操作

 人間の体の動きを知るために、美術用の人形があります。関節を人間と同じにしてあるので、人間の動きをかなり正しく再現できます。しかし、かきはじめのきみには、そんな高価なものは必要ありません。(以下略)

 『藤子・F・不二雄のまんが技法』(小学館文庫)

家具チェーン店のイケアに初めて行った。デッサン用の人形が山積みで売っていた。いつもあるのかどうかは知らない。599円と格安だったので一体購入してみた。

人間、誰でも気分に起伏がある。気力と自信が全身にみなぎるときもあれば、自信を失って縮こまってしまうときもある。ローテンションだと下のような感じである。

そんなときは机上の人形をいじって、自信あふれる体勢にしてやればいい。人形のイメージを自分と重ねあわせてみるわけだ。すると、人形につられて自分も前向きになれるような気がしてくる。

これは机上の人形を見て思いついたことだが、必ずしも机上の空論だとは思わない。人間、悲しいから泣き、楽しいから笑うというばかりではない。泣くから悲しくなり、笑うから楽しくなるということもある。

ときには、心の中で浮き浮きと踊ってみるのもいい。

「シェー!」もありだ。