矛と盾と空飛ぶ豚
「矛盾」という熟語の由来は有名ですね。「どんな盾(たて)も突き通す矛(ほこ)」と「どんな矛も防ぐ盾(たて)」を売っていた男が、客から「その矛でその盾をついたらどうなるか」と訊かれて答えられなかったという話。紀元前の中国の書物『韓非子』にでてきます。
では、もしも…あくまでもしもの話ですが、「どんな盾も突きとおす矛」と「どんな矛もふせぐ盾」が同時に存在するとしたらどうなるでしょう?
「いや、そんなことはありえない」という反論は十分承知しています。だけどここはあえてその難題に挑戦してみたところ、こんなことがわかりました。
「どんな盾も突きとおす矛」と「どんな矛もふせぐ盾」が同時に存在したら、豚が空を飛ぶ。
証明は以下のようになります。
- 矛が盾を突きとおす……①
- 矛が盾をふせぐ(矛が盾を突きとおさない)……②
①より
- 矛が盾を突きとおす、または、豚が空を飛ぶ……③
①がいえれば③もいえるはずです。「現在の日本の首相が野田さん」なら、「現在の日本の首相が野田さん、または、田中さん」だっていえますよね。
つぎに②と③より
矛が盾を突きとおす、または、豚が空を飛ぶ。
③の左半分が消えます。ということは
豚が空を飛ぶ。
こんなことが証明できてしまいました。あなたはこの結果が信じられます!?