平均寿命までに肺がんで死ぬ人はどれくらいいる?
コメント欄で質問をもらったので調べてみました。
【Q】平均寿命までに肺がんで死ぬ人はどれくらいいる?
【A】約6割
1965年と2014年の日本人男性についてメモしておきます。
まず、平均寿命は以下のとおりです、
1965年:男 67.74歳 女 72.92歳
2013年:男 80.21歳 女 86.61歳
【出典】厚生労働省 平成25年簡易生命表の概況(→参考資料2 平均余命の年次推移)
次に、がんについての統計を調べます。
厚生労働省に電話で問い合わせたところ、がんに関する公表できる統計はすべて国立がん研究センターの「がん情報サービス」のページに載っているとのことでした。
このぺージから「人口動態統計によるがん死亡データ」の表がダウンロードできます。
1965年(男性の平均寿命 67.74歳)
肺がん死者数:5,356人
64歳まで:2,489人(46%)
69歳まで:3,624人(68%)2013年(男性の平均寿命 80.21歳)
肺がん死者数:52,054人
79歳まで:32,237人(62%)
肺がん死者数の年齢区分が5歳刻みなので
念のため1971年のデータも確認しておきます。
1971年(男性の平均寿命 70.17歳)
肺がん死者数:8,038人
69歳まで:4,902人(61%)
以上から、次のことがわかります。
- 1965年と2013年を比べると、2013年では肺がん死者数が10倍近くになっている。
- 現在、平均寿命までに肺がんで死ぬ人の方が、平均寿命を越えて肺がんで死ぬ人よりも多い。(2013年-62%)
- (年齢のデータが5歳刻みのため)1965年については正確には分からないが、1971年のデータでも、平均寿命までに肺がんで死ぬ人の方が平均寿命を越えて肺がんで死ぬ人よりも多い。(61%)
肺がんになる確率は年齢が高くなるほど上昇します。
とはいえ、平均寿命までに亡くなる人がおよそ6割いることは知っておいて損はないでしょう。