東大寺大仏さまの螺髪の数は?

大仏さまの頭についているぶつぶつを「螺髪(らほつ)」という。「螺(ら)」は巻貝のことで、ひとつひとつの髪が渦巻き状になっている。最近、奈良・東大寺大仏さまの螺髪が、従来いわれていた966個ではなく492個だと判明したのだそうだ。


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奈良時代に作られた当初の大仏は966個の螺髪を有していたのだと思われる。

東大寺要録本願章第一』 

御螺髻(螺髪のこと)、九百六十六箇…用生銅九千三百二十四斤十二両…
右始(天平)勝寶元年十二月、迄三年六月、奉鋳御螺髻、如件。

出典:東大寺ホームページ

ところがレーザースキャンで三次元計測をしたときのデータを元に数え直したところ、492個だと判明した。なんと、言い伝えのほぼ半分の数だった!


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数百年間、掃除しながら誰も数えなかったのだろうか。「大仏さまの螺髪の数は?」というシンプルな問いも、なかなか奥が深い。