WHYからはじめよう

友人のフェイスブック投稿からエピソードを紹介します。


娘が、1分スピーチの練習をしている。

学校で毎日ひとりずつ、

「冬休みに頑張りたいこと」を話すらしい。

今ビーズ作りにはまっているので、そのことにするようだ。


娘:「ビーズは作るとヒモでつるしたりできます。

   それでカバンにつけたり、天井に吊るしたりできます。

   うーん・・(スピーチを考えている)」

僕:「ふーん。なんで、ビーズ作り始めたんだっけ?

娘:「沖縄の親戚のおばあちゃんが作って送ってくれたから」

僕:「ふーん。もらって、それを作ろうと思ったのはなんで?

娘:「作ってくれたから私も贈りたいと思ったの」

僕:「ふーん。いつもよくお手紙書くじゃない。
   それで手紙書くんじゃなくて、
   ビーズ作ろうと思ったの何でなの?

娘:「すごいなって思ったんだよね」

僕:「ああ、それ言いなよ!
   ビーズをどう作るとか、どうやって使うとかじゃなくって、
   何で君がそれを楽しいと思ったか、が大事なんだよ。

   それから話さないと、聞いてる人が興味持てないんだよね。

   スピーチは、WHYから話すんだよ」
 


今、何とか出来上がった様子。

妻も、一文を短くしろとか言ってた。
夫婦でスパルタ(笑

娘さんはスピーチの練習をしていますが、うまくまとまりません。そこでお父さんが、「WHY(なぜそう思ったか、そうしたか)」を尋ねることで、
本人も意識していなかった元々の感動体験が浮かび上がってきました。

自分の心が動いた原点から考え直すことで、それを伝えて人の心を動かすスピーチができるようになります。そうでないと、表面的な描写だけになってしまいがちです。

これは小さな子供のスピーチのエピソードですが、WHYを繰り返し問うことは、問題解決一般において有効な方法です。トヨタでも「なぜ?」をくり返して問題の根本的な原因を特定する手法がとられているといいます。

皆さんも、ものごとがうまく進まないときは、考えが堂々巡りに陥ってしまうときには「なぜ」を書き出して、問題の原点を探ってみてはみてはいかがでしょうか?


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「優れたリーダーは中心のWHYから考える」という話。