お互いに発見がある質問

質問する人だけでなく、質問される側にも発見があった!そんな経験はありませんか?

たとえば、外国人から日本について質問されて答えるうちに、自分自身も日本について気づきがあったという場合。
「日本人はなぜ誕生日に英語の歌を歌うのですか?」と質問されて「どうしてだろう?」と考えるうちに、「日本にはもともと誕生日を祝う習慣はなく、お正月に歳を重ねていた」ことを再発見したというようなケースですね。
こんなときは質問された側である自分も得した気分になるのではないでしょうか。

ほかにも、相手から自分のことについて訊かれているうちに、今まで気付かなかった自分の長所を発見するようなケース。
あるいは、会議が堂々巡りになっているときに新入社員が発した素朴な質問にみんなが「ナルホド」と思った場合。そこから解決策の方向が見えてくる、というようなケースもあるかもしれません。

このような「お互いに発見がある質問」なら、自分も相手もハッピーになって、親近感も深まるにちがいありません。

逆にいえば、「お互いに発見がある質問」の方法を身につければ、日常生活でたくさんのいい状況を作りだせます。少なくともその可能性を広げることができるはずです。

  • 情報収集(ex. 日本について質問する)
  • コミュニケーション、相手をいい方向に動かす(ex. 相手について質問する)
  • 問題解決(ex. 会議の場で質問する)

などなど。

たとえば町で変わったものを見かけたとき、それについて質問するしないはあなたの自由です。今ならスマホで調べることもできます。質問して答えがわかったからといって、その情報が直接、役立つわけではありません。

しかし、こんな風に考えることもできます。

「いい機会だから、『お互いに発見がある質問』の練習をしてみよう」

海外旅行先で道に迷ったときスマホで検索するのもいいですが、ちょっと勇気を出して質問することで外国語やコミュニケーションの経験値が上がることと同じです。

だけど、そんな都合のいい質問の方法なんてあるんでしょうか?

わたしは、あると思います。

アホらしいと思われるかもしれませんが、1つ例を書きます。

質問する前に、「質問が終わって相手にお礼をいう場面」をイメージします。
その場面で自分は気持ちいい笑顔で「ありがとうございました」とお礼を言っています。そんな心の準備をしたうえで質問するのです。また、気持ちよくお礼が言えるための練習も日頃からしておきます。

「毎回必ずお互いにものすごい発見がある」というオールマイティの方法は存在しません。だけど「お礼のイメージ→具体化」というプロセスを経るだけでも、質問の仕方はずいぶん違ってくるはずです。

わたし自身、元々こういうことは苦手なタイプですが、理論と実践について、いろいろ試してみようと思っています。