ポラロイド写真を撮るように質問を共有する

テレビで活躍中のある放送作家は、どんなに忙しくても毎日のブログ更新を日課にしている。彼の場合は、ブログは「ネタ帳」のかわりだ。1回1回はたいしたことなくても、その習慣が1年、5年、10年と続くことで、毎日の生活の中から企画のネタをさがすことが習慣化され、そこから番組や本のアイデアも生まれるのだという。

この週末は「傾聴講師養成講座」というものに参加をしている。ぼくの場合は今のところ本業があるので、直接的に傾聴の講師を目指しているわけではない。が、初日にきいた内容は驚きの連続だった。「ひとくちに『講師業』といっても、水面下でここまで努力しているものなのか」と。どんなヴィジョンでも、長く持続発展させるには、経済面も含めた全体のプラン作りがかかせない。大いに参考になる話だった。

ぼくは、人の話を聞く「傾聴」そのものよりも、その先にある「傾聴的なコミュニケーション」に関心がある。それは、「対話型コミュニケーション」と言ってもいい。争いやすれ違いではなく、人の話をよく聞き、わからないことは質問して確認し、お互いの共通のゴールを目指すコミュミケーションだ。そこで「傾聴(listen)」と「質問(ask)」がつながってくる。

ポラロイド写真を撮るように、あなたと質問を共有したい。

これは昨夜寝ているときに思いついたことばだ。あまりできはよくないかもしれないけど。ポラロイド写真…今なら、スマホの自撮りか。「私とあなた」「私たち」、あるいは「私と私」。まず質問が共有できれば、関係が大いに変わってくることだろう。