鍵となる質問…「なぜ、話が通じないのか?」

昨日、傾聴の講座を受講しながら、まったく個人的なことなのだけれど、大きな発見があった。ぼく個人が十年前から心のどこかに抱いていた根本的な疑問が、はっきりした言葉となって姿を表したのだ。

それは「なぜ話が通じないのだろう?」という疑問だった。

十数年前のぼくは、何度も何度も何度も、禁煙に失敗していた。「ぜったいにやめる」と決めたはずなのに、コントロールが利かなくてなって、もらいタバコや吸い殻や自販機に手を出してしまうみじめな思いをくり返していた。
それが、あるとき「タバコの見方」を切り替えることで、すぅーっと簡単にタバコをやめることができた。その経験をもとに『笑って禁煙できる本』を出版した。

同時に、タバコというものがまかり通っている世界が奇妙なものに見えてきた。当時流行っていたミクシィ、また自分のブログなどでタバコの健康被害について、顔を見たこともない人たちと喧々囂々、議論をくり返したが、タバコ擁護派の人たちとはまったく話が通じない。意見を戦わせるほど、溝が深まっていく思いだった。

(つづく)