「質問の本」についてスピーチしてみた

昨日はスピーチのクラブで「いい質問をしよう」という趣旨のスピーチをしました。

「本を書きたい」ことも合わせて言ってみました。「本を書きたい」…20人ほどが聞いている前で、聞かれてもいないのに自分の願望を話すことは「恥ずかしい」という気持ちがあります。でも「恥ずかしい」と思うことをあえてやってみる。すると、ほんの一歩だけ次の段階に進めた気がします。

5〜6分のスピーチなので、あまり多くの内容を詰め込むことはできません。そのなかで強調したかったのは、「質問をインプットすると、答えがアウトプットされる」という関係です。

「さて答えは何でしょう?」といきなり尋ねられても、答えることはできません。適切な質問があってこそ、適切な答えが得られます。

「パイナップルはなぜパイナップルというんだろう? アップルと関係あるんだろうか?」

英語の apple は、林檎にかぎらず果実全体をさすこともあるそうです。パイナップルとはpine(松)apple(果実)、「松ぼっくり」のことでした。それが後に松ぼっくりと似たトロピカルフルーツの名前になったといいます。

問いを発する。答えがわかる。すると「発見があった!」「気持ちいい〜!」と思います。

みなさんもそんな経験はありませんか。

スピーチをしていちばん反応があったのは、次の質問でした。

「もしも絶対失敗しないと分かっていたら、あなたは何に挑戦するだろう?」

ぼくの場合は、本を書くことです。

昨日は、即興スピーチのコーナーでもその質問がお題になって、ある人は「空を飛んでみたい」と話しました。
「空への憧れがある。でも、万一の落下事故を考えると挑戦できない。絶対失敗しないとわかっていたら、私は空を飛んでみたい」と。

昨日ではありませんが、ある女性は「結婚…」と答えました。
品のある素敵な女性ですが、自分では「すでに婚期を逃してしまった。もうあきらめている」と思っていたそうです。ところが「絶対失敗しないと分かっていたら…」という質問に、思わず「結婚…」と答えた。そのとき「ああ、自分の中には今も結婚願望があるんだ…」と気づいたのだといいます。

いい質問は、人が答えを考えるための原動力となります。

「もしも絶対失敗しないと分かっていたら…」あなたなら何に挑戦しますか?

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