映画とは問いを提示することだ

TIFF2016「サーミ・ブラッド」の監督が映画とは問いを提示することだとQAで言ってたけど、まあホントにそうだよなと。結局あとを引く映画は印象的な深い問いがあるから、何日経ってからも思い出してしまう。(誰かのTwitterより)

昨夜は東京国際映画祭(TIFF2016)最終日のグランプリ作品を観ました。

グランプリはドイツ・オーストリア映画ブルーム・オブ・イエスタディ」。ナチスSS隊員の祖父を持つ男と、ナチスに殺されたユダヤ人の祖母を持つ女が出会い惹かれあうストーリー。「殺した祖父」と「殺された祖母」という非常に強い設定のほかにも、さまざまな要素が盛り込まれていて、ぼくからすると「ちょっと作り込みすぎかな」という気もしました。でも、さまざまな要素を盛り込んで人間を描き、2時間の物語を織りなすパワーと技量には、あらためて触発されました。



ぼくがものを作るときの「問い」とは何だろう?

本にしても、音声にしても、映像にしても、ついつい「正しい知識を伝えたい」モードになってしまうのが、ぼくの癖です。でもそれだけじゃなくて「気持ち」が必要なんだと、今回、東京国際映画祭を見学して思いました。

ぼくの本を読んでどんな気持ちになってもらいたいか?

「いい質問をして、答えを探すときのワクワクした気持ち」「答えが見つかったとき『発見した!』という心躍る気持ち」
...そんな気持ちをどうしたら体験してもらえるか? そんな問いをもって、その答えをさがしたいなと思っています。

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