妻からLineで。質問しているようで質問していない話。

今さらのようですが、最近 Lineを使い始めています。

先日、19時半ごろ妻から Lineがありました。簡単な用件といっしょに「帰らないのかな?」のひと言。

ぼくはちょうど帰宅しようと思っていたところだったので、すぐに妻の携帯に電話。でなかったので自宅の固定電話にかけ直しました。「これから帰るよ」と。

すると「お肉があったけど、返事がないから(子供が)もう食べちゃった」との返答。

「え?」と思って、その後、時間を確認してみると、Lineの着信が 19時31分、携帯に電話したのが19時33分。わずか2分後です。

つまり、Line送信のあと1分ほど返事が来なかったから、子供がもう肉を食べてしまったというわけ。よっぽど狙っていたんですね。

さて、この Lineの話は、ぼくにとっては単なる笑い話です。

でも、相手の意志を尋ねているようで、実際にはぜんぜん尋ねていないケースって、さがせば意外とある気がします。

たとえば、今週末の予定について、「自分は家でゆっくり休みたいんだけど、一応家族の希望を聞いてみる」なんてこともあるかもしれません。

「今週末どうしよう?」(…でも内心はどこにも行きたくない)

そんなときは、家族から「○○に行きたい」という返事があっても、「でも○○は混んでるし」とネガティブな理由をつけて、最終的にはどこにも行かないように話を持っていくこともありえます。

「Aという法案に以前は反対していたけれど、今は賛成している」という政治家がいるとします。対立する議員はその政治家に対して「あなたは以前、反対していましたよね?」と確認を取ろうとすることでしょう。

この場合の目的は、「以前反対していた理由を知りたい」「なぜいま賛成しているのか、その変遷を知りたい」というような、純粋に「知りたい」という欲求ではなく、「矛盾を顕わにして追い詰めよう」ということかもしれません。

  1. 本当に知りたくて質問する場合
  2. 質問のかたちをしているけれど、他に意図がある場合

この違いを知っておけば、それぞれのケースで大人の対応ができる確率が高まります。とくに2番目のケースに気づけば、「ただ質問に答える」ということとは違う選択肢が生まれそうですね。

最後に話はもどりますが、Lineのやりとりのあと家に帰ると、肉がない代わりに湯豆腐がでてきて、温かい夕飯を楽しむことができました。冬の季節に自転車で1時間走って帰宅したので。

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