雑感・姫路城

ちょっとぼやっとしていますが、この写真は姫路城です。
半世紀ぶりの大修理中なので、天守閣全体が覆われて、そこに絵が描いてあります。

いつもはこんな感じです(ちかくの看板の写真)。
昭和20年7月3日のアメリカ軍の空襲では、この大天守にも焼夷弾が直撃しましたが、たまたま不発だったために焼失を免れました。
ぼくはこの城下町で育ちました。保育園から、小学校、中学高校まで、毎日お城を眺めるわけです。空襲で焼失を免れた話はわりと最近になって知りました。燃えていたら、毎日眺める風景も大きく変わっていたのだなあと思います。

歴史は、ちょっとした偶然で変化します。
ここ数年、何度か北九州に出張しました。昭和20年8月9日、広島に続く米軍の原爆投下の第一目標は小倉市でした。しかし小倉上空の天候悪化のため、第2目標の長崎が爆撃されました。
小倉城の公園を散歩すると、そのことを記した平和記念碑を見ることができます。

歴史はいろんな偶然で織りなされ、人はそれに様々な思いを抱きます。
過去を変えることは不可能。でも0.01%ぐらい変えられるのではないかとつい思ってしまうのも、また人間なのではないかという気もします。