タケダ君 vs 小学生(武田邦彦読解入門2)

今週書いた記事 武田邦彦読解入門:「タバコを吸うとガンになる可能性は3分の1以下になる」ってホント!?について「例え話がよかった」「解説してもらって初めてわかりました」などのうれしい感想をいただいた。
ありがとうございます。また気が向いたら褒めてください。

ところが一方で、苦情もあったのだ。
その苦情の内容は…「わかりにくかった」
苦情の主は、小学生のA子ちゃんである。
小学生ならわかりにくくて当然。ぼくは内心ムッとしたけれど、同時にメラメラと対抗心が燃えてきた。
「ならば、小学生にもわかるように説明してやろうではないか!」

できるかな…。できないかも…(ちょっと弱気)
でもダメもとで再トライしてみよう。がんばれオレ!

↓↓↓

「タバコを吸っても吸わなくても肺がんは同じ」とタケダくんが言いました。
「なんでそんなことが言えるの?」と先生が尋ねました。
するとタケダくんは以下のように説明しました。

【タケダくんの説明】

この円グラフで赤く塗っているところは男性の「喫煙者の肺がん」です。
ここからあれこれ考えると「タバコを吸っても吸わなくても肺がんは同じ」だとわかります。

【問題】タケダくんのどこが間違えているのでしょう?
 ↓
【答え】そもそものグラフの読み方が間違っています。

この円グラフ、実は「もしだれもタバコを吸わなかったら、どれだけ肺がんが減ったか……69.2%減ったはず」を表したグラフなんです。
それをタケダくんは「肺がんで死んだ人100人中、タバコを吸っていた人が69.2人」と勘違いしてしまったんですね。

武田くんは円グラフの読み方を間違えた。
その間違った読み方にもとづいて、「タバコを吸っても吸わなくても肺がんは同じ」という結論を出しました。
だけど、使ったグラフがもともと「タバコを吸わなかったら肺がん死が69.2%減る」というグラフだったわけ。

プロの料理人が美味しい料理を作りました。
だけどタケダくんはそれを料理前の材料だと勘違いして,
さらに自己流のやり方で料理を作ってしまいました。
武田くんがつくった料理はとても食べられたものではありませんでした、という話。

いかがでしょう。小学生でもわかるでしょうか? 
小学生にもわかれば、武田邦彦氏にもわかるはずなのだけど。

(参考)