本当は恐ろしい鳥取県民!?

漢字がもともと絵から生まれたことは皆さんご存知ですよね。「山」という漢字は山の形から、「川」という漢字は川の形から生まれました。

「鳥」という漢字が鳥の形から生まれたことを知っている人も多いと思います。
では、「国民」「市民」「民主主義」などで使われる「民」という漢字はどうでしょう。

実は「民」という漢字はもともと、目を針で突いて目を見えなくした奴隷をあらわす文字でした。
これがのちに、目の見えない人のように物のわからない多くの人々、支配下に置かれる人々の意味になりました。

都道府県の「県」という漢字。これにもゾッとする起源があります。もともとは「首を切って逆さにぶらさげる」様子を現す文字だったのです。
これがのちに、中央政府にぶらさがる地方の行政区画として用いられるようになりました。

「取」という漢字。「耳」と「又」からできていますね。この「又」は手を現しています。
捕虜や敵の耳を戦功のしるしとして、しっかり手に持つようすがもともとの形です。そこから、「つかんで離さない」という意味になりました。

これらはすべて紀元前の中国での話です。日本に漢字が輸入されたのは5〜6世紀ごろ。漢字をもとにして平仮名や片仮名が誕生したことは、皆さんご存知のとおりです。

さて漢字の成り立ちを知ると、たとえば「鳥取県民」という四字熟語も、鳥肌が立つような恐ろしい言葉に見えてきませんか。

頭に鳥をのせ、目を針で突かれた奴隷が、捕虜の首をさかさにもち、その耳を削ぎ落としているようすが浮かんでくる…というと想像をふくらませすぎでしょうか。

鳥取県民の皆さまゴメンナサイ。他意はありません。

※参考「新漢和大字典」(学研)・「新漢和辞典」(大修館)

→民主主義は奴隷制度!?(語源の濫用)