クオリアメモ(4)

クオリアメモ(3)のつづき

「明るさ」のクオリアの話について、もう少し補足してみます。

外部から入力される情報は無限にあります。これを

a1, a2, a3, a4, ……

とします。この入力情報は脳内で処理されて、 必ず4種類のうちどれかの演算結果が導かれます(4段階しかないという設定では)。
この結果を演算結果α、演算結果β、演算結果γ、演算結果δとします。

たとえば、入力情報と演算結果は、以下のようになります。

(例)
入力情報a1→→→演算結果β
入力情報a2→→→演算結果δ
入力情報a3→→→演算結果δ
入力情報a4→→→演算結果α
入力情報a5→→→演算結果γ
入力情報a6→→→演算結果β
……
……
……

外部からの情報入力に対して、必ずα,β,γ,δのどれかの結果が対応します。

以上が入力と出力の仕組みです。

では、ここでクオリアはどうかかわってくるか。
この答えは単純です。

集合Q1={演算結果α,演算結果β,演算結果γ,演算結果δ}

この集合を「明るさのクオリア」と、後から名付けたということです。

実際の人間の視覚なら、演算結果は4種類でなく、数百万種類になります。
でも基本的な仕組みは同じです。この数百万の要素をもつ集合を「色のクオリア」と呼んでいることになります。


これはあくまで素人であるぼくが立てた現時点での仮説にすぎません。 さらに優れた説明があれば、随時更新するつもりです。
ただし心身二元論や、神秘的な<私>などを持ち出す論法よりは、この物理主義的な考え方の方がうまくいく方向性だと考えています。

→クオリアメモ議論(Populaさんへの回答1)