木の描き方とロジックツリー(4)分類と系統

木の描き方とロジックツリー(3)木のモデルで情報整のつづき

わたしたちがものごとを認識するときに用いる「木のモデル」は、大きく2つの領域に分けられます。ひとつは「分類」で、もうひとつは「系図」です。

  1. 分類:意味のまとまりを体系的に分解する
  2. 系図:歴史、テーマ、アイデアなどの発展の軌跡をあらわす

たとえば、生物の分類を考えてみます。
wikipediaの項目「生物の分類」を参考にすると、生物の種は300万〜1000万種ほどなのだそうです。これらの生物の種を階層構造化してツリー構造に分類することができます。

真核生物→動物界→脊索動物門→哺乳綱→サル目→ヒト科→ヒト属(Homo)→H. sapiens

こんどは、現在の生物種が生物の誕生以来からどんな順序で発展してきたのかをツリー構造で表すこともできます。(ぼくが描いた絵は概念を示しているだけ。詳細は省略)

現存する生物の分類や会社の組織図などの「分類」と、家系図や生物進化などの「系統」。いわれてみれば、どちらのツリー構造も馴染みのあるものだという気がしませんか。

(参考)
『ビジュアル・コンプレキシティ』(マニュエル・リマ/BNN新社)
系統樹思考の世界』(三中信宏著/講談社現代新書

→木の描き方とロジックツリー(5)中国の古い百科事典