ストレスとコントロールの切り離せない関係

人がストレスで疲弊する最大の要因は「自分でコントロールできないこと」への無理な態度である。

たとえば、通勤で遅刻しそうになったとする。乗ってしまえば、もはや焦っても無駄である。あなたは運転手でも車掌でもない。いくら頑張っても、電車を本来のスピード以上に速く動かすことはできない。だとすれば、電車が目的の駅に着くまでは気持ちを切替え、自分が今できることに集中した方がいい。

一流のゴルフ選手はミスショットを引きずらない。たとえミスをした後でも、目の前のショットだけに集中する。なぜなら、過去のショットはもはやコントロールできないからだ。また、ライバルの成績にも一喜一憂しない。これも自分ではコントロールできないからだ。とにかく、いまこの瞬間、自分ができることだけに集中する。

他人の評価や感情も、自分でコントロールできない。無理やり操ろうとすると、余計なストレスを抱え込むことになる。自分でコントロールできるのは、自分の感情だけである。

→ロジカルに感情をコントロールするための2ステップ