いい質問のための3ステップ(5W1Hの視点から)
いい質問をするためには3つのステップがあります。
【いい質問のための3ステップ】
- 質問内容を明確化する
- 相手と文脈を知る
- 相手とwin-winになるように質問する
なぜこうなるのか。まずは「いい質問」の定義です。
【いい質問の定義】
- 「いい質問」とは「いい答えがもらえる質問」である。
「相手に質問する」ということは「相手に答えをもらおうとお願いする」ということ。だったら、自分がほしいモノを相手からもらいたいときにはどうすればいいのか考えてみてください。
【ステップ1=質問内容を明確化する】
- 何を質問するのか?(what)
- なぜ質問するのか?(why)
この2点をあなた自身が知っておく必要があります。さもなければ、ピントはずれの質問になってしまいます。講演会の後の質疑応答でも、結局何が知りたいのか分からない人もいますね。
【ステップ2=相手と文脈を知る】
- 誰に質問するのか?(who)
- いつ、どこで質問するのか?(when, where)
「誰」というのは、単に名前が分かっていればいいという問題ではありません。相手がどんな人で、そのとき何を考えていて、どんな気持ちでいるのか…相手のことを知ったうえで質問する、少なくともそういう心がけが望ましいでしょう。また、「いつ」「どこ」も単なる時間・場所ではなく、そのときの状況や話の流れ(文脈)に沿った質問をする必要があるということです。
【ステップ3=相手とwin-winになるように質問する】
- どう質問すればいいのか?(how)
「質問する」とは「相手から答えをもらう」ことです。どうすれば相手からもらえるのか……できれば、相手にとっても得になることがあればいいですね。つまり、質問→回答のプロセスが何らかの形で相手とwin-winの関係になればいいのです。
- 相手が知りたい情報をこちらからも与える
- 相手が話したくてたまらないことを聞く
- 質問に答えること自体が楽しくなるように工夫する
- 質問によっていい関係ができる
etc.
難しく考えることはありません。あなたが礼儀正しくにこやかに質問するだけで、相手も「あなたの役に立てて良かった」と快感を得ることもあります。これもまたwin-winの関係だといえます。
もう一度振り返ると…
【いい質問のための3ステップ】
- 質問内容を明確化する(what, why)
- 相手と文脈を知る(who, when, where)
- 相手とwin-winになるように質問する(how)
もちろん、知らない土地で道を尋ねるときにこの3ステップをすべて意識化する必要はありません。うまくいくときは、無意識にそれができています。うまくいかなかったときには、この3つのステップ振り返れば、質問のスキル向上に役立つはずです。